こんにちは、清瀬駅南口 【清瀬いんどう歯科】の小山です。
今回は虫歯予防の強い味方”キシリトール✨”についてお話します。
キシリトールとは、自然界に存在する天然の糖アルコールで多くの果実や野菜に含まれ、人の体でも作られます。全ての糖アルコールの中で最も甘く、砂糖と同等の甘味度をもっています。
キシリトールは虫歯の発生、進行を防ぐと言われています。
①唾液分泌の促進と再石灰化作用
これは他の糖アルコールも同じ作用を持っています。
砂糖と同じ甘味を持つため、口腔内に入れると味覚が刺激され唾液分泌を促進します。また、ガムの場合には咀嚼により唾液分泌が促進します。ただし、唾液分泌を促進しても、唾液にはむし歯菌の数を減少させる効果はありません。キシリトールによりプラーク中のカルシウムレベルが上がるので、再石灰化に役立ちます。
②プラークの改良とミュータンス菌の抑制
これはキシリトールだけがもつ作用です。
ソルビトールやマルチトールなど多くの糖アルコールは、少ない量ではあるけれども口腔常在菌によって酸を作ります。キシリトールは、口腔常在菌が利用できないため、まったく酸を作りません。歯垢酸の中和を促進する働きがキシリトールにはあります。
むし歯予防効果を十分に発揮させるためには、高濃度キシリトール配合のガムかタブレットを1日3回、3カ月以上続ける必要があります。
子どもへのミュータンス菌の感染を予防するためには、歯が生える少なくとも3カ月前から、保護者を始めとする子どもの周囲にいる人達へのキシリトール使用が望まれます。
妊娠中も通常の量であれば問題ありません。
虫歯になりやすい妊婦さんが噛むことで、つわりを抑える効果もあるので推奨されています。
しかし残念ながらキシリトールを摂取するだけでは虫歯を予防できません。キシリトールを上手に使うためには、日々のブラッシングや、正しい食生活、歯科医院での定期検診が大切となってきます。
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